候補地に建物が入るかプラン作成してみる
2023年10月14日
23、候補地にお気に入りの建物が入るかプラン作成してみましょう
候補地が1つ決まりましたらあなたのお気に入りの建築会社に相談します。
従来の建物からの建替えなど、あなたがそこに住んでいた経験があればその土地及び建物の問題点(日照・通風・隣接地等からの視線・近隣からの騒音・臭気・振動等)や不安がはっきり分かるはずです。ですからその問題点を克服しつつ、理想とする住まい方を実現できるプランを作成すれば良いわけです。
しかし今回は『土地から』購入して住宅を建てるので、その土地の欠点がわからない場合が多いと思います。
そこで信頼できる住宅会社(専門家)に相談し、あなたの夢や希望を取り入れつつ、第三者的に見た時の注意点やアドバイスを新居プランに盛り込んでもらい提案してもらうことが大事です。
そのためにはプラン作成にあたり住宅会社の担当者(場合によっては設計担当者や水道業者、外構工事業者も含めて検討してもらう)に物件及び周辺環境をしっかり調査してもらう必要があります。
その上で必要となる建物本体工事、付帯工事、諸経費(概算見積もりで可)を全て見積もりしてもらうことです。
もちろん設計GL(=グランドライン=その土地に建物を建てる際の基準となる地盤の高さ)に応じた造成工事、それに伴う盛土工事や削土工事、それに伴う土留め擁壁工事、水道引込工事、水道引き込み管が古い又は細い場合は引き込み替え工事、カーテン工事、照明器具工事、地盤調査結果に応じた基礎補強工事、外構工事(門、塀、カーポート、外部物置等)、の予算もしっかり見ておきましょう。
具体的なプランと見積もりが出てきます。夢(プラン)と現実(お金)が具体的になりますし、そこで一喜一憂することも多々あります。もしかしたら打ち合わせ後、意見の違いから夫婦喧嘩することもあるかもしれません。
しかし『土地選びからのマイホーム取得』プランの一番楽しいステップが実はこの段階だと思います。
実際に紆余曲折しながら満足のできるプランができた喜びは何物にも代えがたい感動となることでしょう。
もちろん地鎮祭から始まり上棟式を経て夢のマイホームが少しずつ出来あがっていく過程を見ることができるのも土地から購入しマイホームを建てる醍醐味です。将来計画当時のことを思い出す事があると思いますが、やはりこの段階の思い出が一番強く残っていると思います。
いえ、ここははっきり言わせてもらいます。
そうでなければいけないと思いますし、そのステップに真剣に向き合わなければ『マイホーム取得の成功』は得られないはずです。
そして、ここが『私のアドバイスの最大の肝』でもあります。
ここで本当に満足できる建物プランを検討するからこそ、『この家が手に入るならこの土地を買おう』という土地選びの理由付けができるのです。
これにより何十年経ってもこの土地に家を建てたことを後悔することはほぼ無くなります。
土地の条件だけで決めたわけでなく『土地』+『建物』+『諸経費』=『購入価格』の全ての条件を検討した上で、今目の前にある『この土地』を買う判断が迷うことなく出来るのです。
ちなみに建売の新築住宅を購入する・中古住宅を購入する・マンションを購入する方には決して味わうことができないのがこの段階でもあります。もちろんこれらの住宅がいけないわけではありません。それぞれメリットもあります。そしてこの場合は目の前の現物を見て納得して買うのですから良いも悪いも見たままです。目の前の物件を気に入るのか、気に入らないかの選択をするだけですから・・・。
これは木内不動産 見付太郎 土地セミナー物語『良地得太郎の失敗しない土地選び』の一部を抜粋しました。全文はこちらからお読みいただけます。