候補地を選ぶ。でもまだ買わない。
2023年10月14日
22、展示場に戻って候補地を選んでみましょう。でも『まだ買ってはいけませんよ。』
見付太郎「3~4物件見た中でご夫婦がそれぞれ順位を付けてみます。
1位の物件が一致しないこともありますがここで夫婦がお互いの意見を述べ、それぞれの考えや想いを全て出す事が大事です。その上でお互いに相手を尊重しながら候補地を一つ選んで頂きます。
時間にして5分か10分の作業です。意外とこの作業は楽しい作業です。
ここで注意することは一点。
『これだ!』と思う物件があったとしても、いきなり買付証明書はまだ相手方へ出さないということです。但し信頼できるパートナーに書いて預けておくのは可です。
せっかく候補地が決まったとしても建築のプロが見た場合、もしかするとあなたが考える理想の住宅がその土地に建築出来ないかもしれません。
そのためまず先に、その土地でプランが成り立つのかを確認することが大切です。
案内してくれる不動産業者の担当者はあなたが理想とする家のプランは分かりません。
そのことを一番理解しているのはやはり住宅会社の担当者です。
不動産業者と住宅会社は似て非なるものです。
ここはやはり住宅のプロに任せましょう。
また土地は2つと同じ物件は無いですから下記の検討をしている間に『他の誰かに買われてしまった』、もしくは『売主が事情により売るのを止めた』としたら残念に思うかもしれません。
その時はその物件は最初から『縁が無かった』『もともと無かった』と思えば良いのです。
売れてしまっていた場合でも決して後悔する必要はありません。
また、土地購入の段階で住宅ローンをご利用の場合はこの段階で大まかな概算費用で結構ですので、住宅ローンの事前審査の申し込みをして下さい。
建築会社によっては住宅ローンの事前審査書類を持ち歩いていることがほとんどですからご相談してみて下さい。
通常なら申込書を金融機関に提出し2~3日で回答が出ます。
そこで融資額に問題が無ければ今後の契約に向けて一歩前進することができます。
また住宅ローンを利用して土地購入する場合には融資特約をつけますが、そうはいっても売主様からすればある程度確実に融資の承認が得られる方と契約することを望まれます。
事前審査の承認を取得しておくことは土地の売買契約を締結する上でのマナーだと思って下さい。
尚、融資特約は万が一融資が受けられなかった場合、白紙解除できる特約です。
融資特約の期限は一般的には土地契約後1ヶ月です。
この1ヶ月・・・余裕があるように感じるかもしれませんが、全く余裕はありません。
住宅ローンは今日申し込みして、明日融資が実行されるようなものではないのです。
金融機関の本審査期間として1~2週間必要となります。本申し込み→本審査→本承認までが通常2週間です。ですから『土地の売買契約+建物建築請負契約の両方の契約が整った後、1週間以内に金融機関への本申し込みを行わないと、ローン特約の期限内に決済・引き渡しが間に合わないぐらいにタイトスケジュールになっております。
かといって・・・ローン特約期限が2ケ月だと長すぎて売主側不動産業者の了承が得られにくいこともあります。『ローン特約期限・・・なんで2ヶ月も必要なの?1ヶ月でやってください、やれば出来ますよね』
この様に考える不動産業者もたくさんいますから・・・住宅ローンに関しても土地を選ぶ段階の前にしっかり検討しておきましょう。
これは木内不動産 見付太郎 土地セミナー物語『良地得太郎の失敗しない土地選び』の一部を抜粋しました。全文はこちらからお読みいただけます。