第21章 南側道路じゃない土地ダメですか

2026年03月25日

第21章 南側道路じゃない土地、本当にダメですか?

 

土地を見ながら、夢見子が少し不安そうに言った。

「この土地…南側が道路じゃないですよね。」

「やっぱり日当たり、悪いんじゃないですか…?」

見付太郎は静かに頷いた。

👉 「いい質問です。」

👉 「でも——それ、“半分正解で、半分誤解”です。」

■ 南側が空いている“今”は信用しない

👉 南側に建物がない

👉 日当たりがいい

👉 これは“たまたま今だけ”の可能性があります。

👉 「家を建てた後に——」

👉 南側に建物が建つ可能性は十分あります。

僕は少し驚いた。

「じゃあ…この明るさ、当てにしない方がいいんですか?」

👉 「その通りです。」

👉 「最初から“南に建つ前提”で考えましょう。」

■ じゃあ暗い家になるのか?

夢見子が心配そうに聞いた。

「それって…結局暗い家になるってことですか?」

見付太郎は少し笑った。

👉 「いえ、全く違います。」

👉 「明るさは“設計で作る”ものです。」

■ ポイント①

「どの部屋を明るくしたいか」

👉 全部の部屋を明るくするのは現実的に難しい

👉 だから優先順位を決める

👉 リビングなのか?
👉 寝室なのか?
👉 書斎なのか?

👉 「どこで、どんな時間を過ごすか」

👉 これで間取りは大きく変わります。

👉 例えば——

👉 昼間は家にいない
👉 休日中心の生活

👉 なら“朝日重視”でなくてもいい

👉 むしろ——

👉 柔らかい北側の光の方が快適な場合もあります。

■ ポイント②

「窓で光をコントロールする」

👉 光は“方向と高さ”で変わる

👉 午前 → 南東
👉 正午 → 南
👉 午後 → 南西

👉 高い位置の窓(ハイサイドライト)

👉 天窓(トップライト)

👉 これで光は十分取り込めます。

👉 ただし——

👉 ✔ プライバシー
👉 ✔ カーテン
👉 ✔ 掃除

👉 ここまで考えて設計することが重要です。

■ ポイント③

「建物の形で明るさは変わる」

👉 真四角の総2階

👉 → 実は一番光が入りにくい

👉 凹凸をつける

👉 光の入口を増やす

👉 → 明るさは大きく変わる

👉 ただし——

👉 コストは上がる

👉 でも見付太郎は言った。

👉 「快適さを削ってまで節約するのは勿体ない」

■ ポイント④

「空間で光を回す」

👉 吹き抜け

👉 勾配天井

👉 → 光と風を家全体に広げる

👉 最近の住宅は高断熱

👉 空間を一体で考えることができる

👉 つまり——

👉 “1階が暗い”という発想自体が古いのです。

■ 本当の問題はここ

見付太郎はゆっくり言った。

👉 「多くの人は——」

👉 “南側道路=正解”と思い込んでいます。

👉 でも実際は——

👉 設計次第でどうにでもなる

👉 逆に——

👉 南側道路でも設計が悪ければ普通の家になる

僕は思わず言った。

「じゃあ…土地だけで判断するのは危ないですね。」

👉 「その通りです。」

■ 結論

👉 南側道路でなくても問題ない

👉 大事なのは“設計力”

👉 日当たりは条件ではなく

👉 “作るもの”

夢見子が笑顔で言った。

「なんだか、安心しました。」

見付太郎は静かに頷いた。

👉 「不安は知識で消えます。」