第17章 人気エリアの「安い土地」

2026年03月25日

第17章  人気エリアの「安い土地」に潜む理由

〜“お値打ち”かどうかは別問題〜

 

見付太郎は少し笑いながら言った。

👉 「良地さん——一番多い勘違いがあります。」

「何でしょうか?」

👉 「“人気エリアで安い土地=ラッキー”と思ってしまうことです。」

僕は思わず苦笑いした。

「…正直、思いますね。」

■ 人気エリアの相場感

「まず前提として——」

👉 見付・中泉・国府台
👉 富士見町・富士見台
👉 御厨駅周辺(明ヶ島原・三ヶ野台・新貝・鎌田)

👉 これらは“人気エリア”です。

👉 通常の目安として——

👉 坪単価25万〜35万前後
👉 一部は40万円以上

👉 これが現実的な相場です。

■ それなのに安い場合

見付太郎は静かに言った。

👉 「坪10〜20万円台なら——」

👉 まず“疑ってください”。

部屋の空気が少し引き締まった。

■ 安い理由は必ずある

👉 「不動産に“理由のない安さ”はありません。」

「主な原因はこのあたりです。」

■ よくある12の理由

① 接道の問題

👉 道路が狭い(セットバック必要)

② 都市計画道路

👉 将来、立ち退きの可能性

③ 日当たり

👉 隣地建物で極端に悪い

④ 浸水履歴

👉 ハザード・過去被害

⑤ 周辺環境

👉 騒音・振動・臭気
👉 線路・幹線道路・工場
👉 ごみ集積所など

⑥ 地盤

👉 改良費が高額になる可能性

⑦ 擁壁・崖

👉 造成・安全性の問題

⑧ 建築条件付

👉 建築会社が限定される

⑨ 旗竿地

👉 進入路が細い

⑩ 変形地

👉 三角形・台形など

⑪ 広すぎる土地

👉 総額が高く誰も買えない

⑫ 心理的瑕疵

👉 事件・事故・火災など

■ 大事なのはここから

見付太郎は少し前に身を乗り出した。

👉 「問題は——」

👉 “その理由を許容できるか”です。

👉 気にならない → OK
👉 対策できる → OK
👉 無理 → 見送る

👉 これだけです。

■ “安い=お得”ではない

👉 「安い理由を理解せずに買う」

👉 これが一番危険です。

👉 後から後悔
👉 売却しにくい
👉 想定外のコスト

👉 こうなりやすいのです。

■ 逆に“狙える人”もいる

👉 騒音が気にならない
👉 旗竿地でも問題ない
👉 地盤改良を織り込み済み

👉 こういう方にとっては——

👉 “本当にお値打ち”になる場合もあります。

■ そして最大の誤解

見付太郎は少しトーンを変えた。

👉 「本当に良い土地は——」

👉 表に出る前に売れます。

👉 不動産業者
👉 分譲業者
👉 建築会社

👉 プロが先に買います。

👉 つまり——

👉 “本当の掘り出し物は市場に出ない”のです。

僕は思わず言った。

「じゃあ…未公開物件って…」

■ 未公開物件の正体

見付太郎は苦笑いした。

👉 「期待しすぎない方がいいです。」

👉 価格はむしろ高め
👉 希少性を強調
👉 判断を急がせる

👉 「他言無用で」
👉 「早い者勝ちです」

👉 典型的な営業トークです。

■ 一番危険な状況

👉 誰にも相談できない
👉 判断を急がされる

👉 この状態での購入はNGです。

■ 結論

見付太郎は静かに言った。

👉 「“安い理由”を理解すること。」

👉 「納得できるなら買う。」

👉 「納得できないならやめる。」

👉 それだけです。

僕は大きく頷いた。

「“安い”じゃなくて——」

👉 “理由を見る”ですね。

見付太郎は笑った。

👉 「その通りです。」