第13章 土地は「唯一無二」そして

2026年03月25日

第13章  土地は「唯一無二」そして「早い者勝ち」

〜ご縁の正体は“準備と判断力”〜

 

見付太郎は、少し柔らかい表情で話し始めた。

「土地というのは——」

👉 まったく同じものが二つとない“唯一無二”の存在です。

「どこか……結婚に似ていますね。」

僕は思わず笑った。

「たしかに。僕はいいご縁に恵まれました。」

夢見子がすかさず言う。

「本当だよね(笑)」

見付太郎も笑いながら続けた。

「でもそれは——」

👉 相手が“そのタイミングで存在していた”から成立したんです。

「土地もまったく同じです。」

■ 土地は“タイミング”で決まる

👉 売りたい人がいる
👉 買いたい人がいる
👉 タイミングが合う

👉 この3つが揃って初めて成立します。

「つまり——」

👉 あなたが気に入っても、他の人が先に決めれば終わりです。

部屋の空気が少し引き締まった。

■ 昨日あった物件は、今日ない

「不動産の世界では——」

👉 “昨日あった物件が今日ない”のは当たり前です。

「逆に——」

👉 ずっと売れていない物件でも、突然売れることもあります。

「なぜか?」

👉 価格が下がる
👉 条件が変わる
👉 買う人が現れる

👉 “きっかけ一つで動く世界”だからです。

■ 「ご縁」の正体

見付太郎は少し真剣な表情になった。

👉 「ご縁」という言葉がありますが——

👉 実は“偶然”ではありません。

👉 準備している人が掴みます。

👉 判断できる人が決めます。

僕は静かに頷いた。

■ もう一つの現実(重要)

「ここから少し踏み込みます。」

👉 すべての物件が“公平に出ている”わけではありません。

「例えば——」

👉 一般公開される前に紹介される物件
👉 来店客だけに紹介される物件

👉 いわゆる“未公開に近い動き”も存在します。

夢見子が少し驚いた。

「やっぱりあるんですね…」

「ただし——」

👉 それを追いかける必要はありません。

👉 大事なのはそこではないんです。

■ 本当に注意すべきこと

見付太郎は声のトーンを落とした。

👉 「誰があなたの味方か」

「不動産取引では——」

👉 売主側の業者
👉 買主側の業者

👉 立場が違います。

👉 売主側 → 高く売りたい
👉 買主側 → 良い条件で買いたい

👉 当然、利益は相反します。

■ 両手仲介の落とし穴

「ここは非常に大事です。」

👉 1社が売主・買主の両方を担当するケース(両手仲介)

👉 一見スムーズに見えますが——

👉 あなたの味方が“いない状態”になる可能性があります。

「例えば——」

👉 デメリットを強く言わない
👉 値引き交渉が弱くなる
👉 リスク説明が甘くなる

👉 “成立優先”になりやすいんです。

僕は思わず言った。

「それはちょっと怖いですね…」

■ だから必要な存在

見付太郎ははっきりと言った。

👉 「あなたのために動く人」

👉 =買主側のパートナーです。

👉 リスクを指摘してくれる
👉 契約内容をチェックしてくれる
👉 交渉してくれる

👉 あなたを守る役割です。

■ 最後に

「土地は——」

👉 唯一無二で、待ってくれません。

「だからこそ——」

👉 準備している人だけがチャンスを掴みます。

👉 そして“誰と進むか”で結果が変わります。

僕はゆっくりと息を吐いた。

「なんとなく分かってきました。」

👉 “ご縁って、ちゃんと準備した人に来るんですね。”

見付太郎は静かに頷いた。

👉 「その通りです。」