第4章 買っていい?買ってはいけない物件

2026年03月25日

 

第4章 「買っていい物件」と「買ってはいけない物件」

 

見付太郎は、少しだけ真剣な表情になった。

「先ほどのお話を踏まえると——

一日でも早くマイホームを手に入れたい、
そう思いますよね。」

僕は思わず頷いた。

「ですが、ここで一つ——
とても重要な注意点があります。」

一瞬、空気が引き締まる。

「不動産には

👉 買っていい物件
👉 買ってはいけない物件

が、はっきり存在します。」

その言葉は、思った以上に重かった。

「焦って購入してしまうと——

将来、とんでもない“負担”になる可能性があります。」

僕は少し不安になった。

「まず建物についてですが、

少なくとも今後50年、60年と
住み続けることを前提に考える必要があります。

つまり——

👉 長く住める耐久性・性能があるかどうか

なるほど、と僕は思った。

「そして、もう一つ——
多くの方が見落としがちな視点があります。」

見付太郎は、ゆっくりと僕たちを見た。

「将来、その家を“売れるかどうか”です。」

「売る……ですか?」

僕は少し意外に思った。

「はい。

例えば——

転勤、家族構成の変化、介護など
人生には様々な変化があります。

その時に

👉 適正な価格で売れる不動産かどうか

これは非常に重要です。」

確かに——
一生住むとは限らない。

「建物は年数とともに価値が下がる。
これは分かりやすいですよね。」

僕は頷いた。

「では土地はどうか?

実は——
上がる場合もあれば、下がる場合もあります。」

見付太郎は少しだけ遠くを見るような目をした。

「かつて日本には“バブル”と呼ばれる時代がありました。

土地の価格がどんどん上がり、
持っているだけで資産が増えていく——

そんな時代です。

ですが、その後どうなったかは
ご存知の通りです。」

僕は静かに頷いた。

「現在は少子高齢化の時代。

不動産で言えば——

👉 土地が余る時代です。」

その言葉に、少しゾッとした。

「つまり基本的には——
土地の価値は下がる前提で考えるべきです。」

「……そうなんですね」

「ただし例外もあります。

例えば

👉 駅に近い
👉 利便性が高い
👉 誰が見ても魅力的な立地

こういった物件は
将来も大きく価値が落ちにくい傾向があります。」

そして——
見付太郎は、少しだけ声のトーンを落とした。

「ですが逆に——

“買ってはいけない物件”を買ってしまうとどうなるか。」

僕は思わず身を乗り出した。

「極端な話ですが、

👉 半額以下になる
👉 そもそも売れない
👉 売るためにお金を払う

こういったケースも、実際にあります。」

「えっ……」

思わず声が出た。

「例えば——

・車が入りづらい狭い道路
・老朽化した危険な擁壁
・再建築に制限がある土地

こういった条件の物件です。」

確かに、言われてみれば
自分でも買いたくない。

「つまり——」

見付太郎は静かに言った。

👉 不動産は“買う時より売る時の方が難しい”のです。

その言葉が、深く刺さった。

「だからこそ大切なのは

👉 安いから買う
👉 なんとなく良さそうだから買う

ではなく——」

一拍おいて、

👉 “将来も価値が残るか”で判断することです。

僕は思った。

「これは……知らないと危なかったな」

マイホームは夢だと思っていた。

でも今は違う。

“選び方を間違えるとリスクになるもの”
そう感じ始めていた。

見付太郎は最後にこう言った。

「細かい見極め方は、また後ほどお話しします。

ですがまずは——

👉 “買っても良い物件を選ぶ”という意識

これをしっかり持ってください。」

僕は力強く頷いた。